改革~U15(中学生)までに必要なこと。

③改革~U15(中学生)までに必要なこと。

 皆さん、2回の連載を見て、世界バスケの予選に少しは興味を持ってくれましたか?現在どうなっているかご存知の方は?せめてバスケットボール競技に関係している方の80パーセントは知らないと…日本のバスケットボール文化は変わりませんよね(涙)。

現在の最新情報だと、9位決定戦で香港と対戦して勝利し、アジア9位で予選を終了したようです。ちなみにベスト4はフィリピン・韓国・イラン・台湾です…って皆さん何かおかしいと気づきませんか?そうです、中国が台湾に準々決勝で負けたのです。

時代は変わりつつあるということでしょうか…日本はのり遅れてないか心配です。

 今回のアジアの現状を含め、「U15までにに必要なこと」は何でしょうか?皆さんおわかりだと思いますが、なんといっても必要なのは「個人スキル」です。日本協会が行っているエンデバー活動やエンデバードリルなどは皆さん行わせていますか?

伊藤が思うにはU15までの世代にはとっても大切なものだと思います。悪い例ですが、指導者が「そんなドリルをやってもしょうがない…走れば勝てる!」なんて聞いたことはありませんか?走れば勝てるは日本のバスケットボール界の悪しき言い伝えだと伊藤は思っています。

走ることはもちろん必須です。しかし、走るバスケットボールで勝ち抜いている国はありますか?それが答えだと思います。レベルが上がればあがるほど、走らせてもらえない(ファーストブレイクが出せない)のが現状です。

 それではU15までになにをやればいいのか?それは「バスケットボールの基本(心技体)を徹底的に身につける」ことだと思います。

基本はたくさんありますが、ポイントをしぼって言わせていただくと「1対1の攻守の技術」試合形式だと「マンツーマンでの攻守を身につける」ことだと思います。今回のアジア予選の日本代表をTVで見ていると、攻守ともに1対1の弱さが目立ちます。もしかすると…日本人は1対1ではどうせかなわないのだからと言われて、チームでの攻守ばかりやってきたのかもしれません。代表選手たちの成長過程でも「あのチームにはかなわないからチームで…」と育ってきたかもしれないですね。もちろんチームでの攻守は必要です。

サッカーの本田圭佑選手の言葉で「チームワークなんて日本人は生まれた時から持っているもの。最後の勝負は『個』です!」皆さんも何度も聞いたことがありますよね。これが答えだと思います。サッカーは20年前にプロ化をしました。年月は経過し、何度も世界レベルに達するためにサッカー界全体としてチャレンジして…本田選手のような言葉が出てきたのだと思います。

 日本のバスケットボールも今年度から「NBL」として本格的にトップリーグが始まります(残念ながら2つのプロリーグを統一まではいきませんでしたが(涙)…)。まずは日本の子供たちに夢を与えるスポーツになるように皆で発展させていきましょう!そして、U15までに1対1とマンツーマンの攻守を徹底的に身につけさせ、世界で通用する『個』を育てていきましょう!日本のバスケットボールの明るい未来のためです。直ぐには世界進出というわけにはいかないと思いますが、みんなで協力してやっていきましょう!

3日間ありがとうございました。

大石中学校 伊藤裕一

20158422590.jpg